コミティア実行委員会 会長 中村公彦様のご逝去の報に接し、言葉にならない思いです。
心よりお悔やみを申し上げます。
文学フリマとコミティア様の交流は、文学フリマの開催初期に什器リース会社のご紹介を頂いたことに始まり、弊事務局監事・望月と快く対談いただいたばかりでなく、規模拡大に伴って東京ビッグサイト様の借用に踏み切ったタイミングでは、会場利用に関してさまざまなご助言を賜りました。
コミティア様は漫画を中心に、文学フリマは文学作品を中心に、互いに領域は異なりながらも、もともと同じ新しい創作の芽吹く場所として、勝手ながらシンパシーを覚えるところも多くございました。
私が中村様と初めてお目にかかったのは、2018年秋の関西コミティアをお手伝いさせていただいた際でした。当時の文学フリマは、来場者が横ばいであることと、ボランティアスタッフがなかなか定着しないこと、この2つの非常にクリティカルな問題に悩んでおりました。そのような折に、中村様は私のような若輩者にも惜しみなく助言をくださいました。当時、中村様から多くの示唆をいただいたことは、今日の文学フリマにとっても、大きな財産となったと感じており、感謝の念が尽きません。
中村様から最後に頂戴した私信の中で、中村様は「作品と、作品にかけられた思いを信じること」の大事さを示してくださいました。当時代表を引き継いだばかりで、まだまだ不安も多かった私にとって、大変に励まされる信念でありました。
イベントの打ち上げの席などで各地コミティアのスタッフ様と漫画作品について語り、日本酒を美味しそうに召し上がっていた姿や、コミティアの会場で精力的に各作家さんの元を訪ねておられた姿が、まだ昨日のことのように思い出されます。
誠に無念なお別れでありますが、同じ表現の場を預かる立場として、多くの方にその場を提供し続けることが、せめてもの御恩返しと考えております。
中村様のご功績とお人柄を偲び、ここに衷心より哀悼の意を表します。
一般社団法人 文学フリマ事務局
代表理事 松島 梨恵
中村さんのご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
中村さんとのご縁は、2004年に文学フリマの会場変更に伴い什器の外注が必要となった際に、知人を通して中村さんに業者をご紹介いただいたことから始まります。その後も開催日の重複を避けるためにこちらの問い合わせに応じていただくなど、まだ小さなイベントあった文学フリマにも真摯に接していただきました。2017年に対談の企画として数時間お話ししたことも、忘れがたい思い出です。優しいお人柄に、尊敬の念を抱いていました。
今までもこれからも、中村さんとコミティアのあゆみは、文学フリマにとって大切な道しるべであり続けています。
ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、心より哀悼の意を表します。
一般社団法人 文学フリマ事務局
監事 望月 倫彦
2026年4月30日 一般社団法人 文学フリマ事務局