文学フリマとは?
文学フリマとは、文学作品の展示即売会です。
出店者が「自分が〈文学〉と信じるもの」を自らの手で販売します。
作品の内容は、小説・物語・詩・俳句・短歌・ノンフィクション・エッセイほか、評論・研究書など多岐にわたります。気軽に読める作品から重厚なものまで、ごく個人的なものから社会的なものまで、出店者によってさまざまな作品が販売されます。
文学フリマの「場」には一般商業流通には乗らない作品がたくさん集まります。
通常の製本された冊子から、ホチキスで綴じたコピー誌、手作りのZINE、手書きの1枚の紙、Tシャツ、CDなどさまざまな形式のものなど、
本屋さんでも通販でも出会えない、さまざまな形の〈文学〉が一堂に会し、販売されます。
既存のジャンルや定義・価値観にとらわれない、自由な発想・斬新な視点から生まれた作品も多く出品されます。
2002年に初めて開催されて以来、文学フリマでは多くの出店者・来場者が参加し、数えきれないほどの作品が文学フリマの「場」で販売されてきました。
現在の文学フリマは、個人が作品を発表する「場」だけでなく、新たな才能の発掘の「場」や、斬新な作品の実験の「場」ともなっているほか、プロの作家が出版社を介さずに自ら作品制作のプロセスを一人で担った作品を販売する「場」ともなり、既存の商業出版とは異なる新しい流通の「場」としても機能しつつあります。
文学フリマでの〈文学〉
「自分が〈文学〉と信じるもの」が文学フリマでの〈文学〉の定義です。
既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表でき、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」を提供するため、プロ・アマなどの垣根も取り払って、すべての人が〈文学〉の担い手となれるイベントとして構想されました。
文学フリマの出店カテゴリは全部で約60個あります。すべてのリストは「文学フリマの出店カテゴリ」のページをご覧ください。
どんなイベントなの?
会場内では、会場内の見本誌コーナーやブースで作品を見たり立ち読みしたりして、気に入ったものを自由に購入できます。
事前に公開される文学フリマWebカタログや、当日無料配布される紙のカタログで、作品や出店者をチェックできます。
ブースでは作者や編集者と直接交流することができ、作品や文学について、創作についてなど話を聞くこともできます。
出店者の方は受付期間中に申し込み、出店が確定すると自分のブースを使って作品を販売できます。
自分のブースに机に布を敷き、値札やポスターなどを使って装飾しつつ、作品をアピールしてください。
どんな人が参加しているの?
文学フリマの参加者には、いわゆる純文学からエンターテインメント系、詩歌からノンフィクション、評論・研究書まで、多様なジャンルの書き手や、学生、60・70代の文学愛好者、そしてプロ作家まで、実に幅広い層で構成されています。
地域や大学などの歴史ある文芸同人誌が多く参加する一方で、文学フリマがきっかけで新しく結成され、継続的に活動する団体も増加してきました。
出店参加者のみならず一般の来場者からの反響も大きく、文学の新しい活動として各方面から注目を集めています。
参加方法は?
作品を購入するには?
会場にご入場いただき、各出店者のブースにて作品を閲覧・購入してください。
入場にあたって事前予約・手続きなどは必要ありません。会場までお気軽にお越しください。
詳しくは下記ページをご覧ください。
作品を販売するには?
作品を販売するには出店者として事前の申込が必要です。受付期間中にWebからお申し込みください。支払完了し、出店が確定すれば、ご出店いただけます。Webカタログへのアイテム登録、紙カタログへの情報掲載を行うことができます。
詳しくは下記ページをご覧ください。
どんな作品が売られているの?
自費出版の本から、ホチキスで綴じたコピー誌、手製本の書籍、CDや電子書籍、Tシャツ、豆本、その他……。
文学フリマに出品される作品は実にさまざまで、一括りに紹介することはできません。
気軽に読める作品から重厚なものまで、ごく個人的なものから社会的なものまで、内容もさまざまです。
ぜひ、文学フリマWebカタログや各種Webサービス上の情報を頼りに出品予定作品や過去の出品作を見てみてください。
以下に例をご紹介します。
Webカタログには出店者情報や販売作品の情報が掲載されます。
…各開催の約1ヶ月前にオープンし、事前に情報を閲覧できます。
また、過去の開催回のカタログを見てみることもできます。
Xの以下のタグを頼りにしてみてください。
…出店者による販売予定作品や、来場者による購入作品の紹介などが投稿されていることがあります。
#文学フリマ東京 #文学フリマ大阪 など「#文学フリマ+地域名」で検索すると、その地域の文学フリマに関係する作品を見つけることもできます。
以下のWebサービスからも文学フリマに出品される作品や、過去に出品された作品、イベントの様子を探すことができます。
イベント情報を知るためには?
この文学フリマ公式サイトをごらんいただくほか、以下の方法で文学フリマの最新情報をご覧いただけます。
文学フリマ事務局から今後の開催情報や出店申し込みの受付開始、Webカタログのオープンなどのお知らせをメールで配信しています。
メールの配信をご希望の方は下記ページの案内をご覧ください。
※すでにユーザ登録を行っている方は新規登録は不要です。
文学フリマ事務局Xでは全国の文学フリマのお知らせを行なっております。
一般社団法人文学フリマ事務局X: Follow @BunfreeOfficial
また、各地域事務局のXアカウントもありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
文学フリマ事務局Instagram公式アカウントでは、文学フリマ事務局スタッフが、スタッフの日常や文学フリマにかんする写真をときどき投稿しています。
こんな感じです。
写真をメインに、ときどき情報がほしいという方は是非フォローをお願いします。
文学フリマの成り立ち
文学フリマは、評論家・まんが原作者として知られる大塚英志さんが『群像』誌2002年6月号(講談社)掲載のエッセイ「不良債権としての『文学』」で行った呼びかけを発端として生まれたイベントです。
文学フリマの理念
文学フリマは〈文学〉のための公共的な「場」となることを目指しています。その意味するところは、文学フリマが送り手と受け手の媒介物となって、〈文学〉に携わるすべての人々が〈文学〉の可能性を担う存在として平等な立場で関わり合い、多様で柔軟な〈文学〉が言葉を紡ぐ、開かれた「場」になるということです。そのため文学フリマには、プロ・アマを問わず、また個人・団体・法人を問わず出店できます。また、作品内容について審査を課すことはありません。
たった今〈文学〉を必要としている人々、あるいは今後〈文学〉を求めるであろう人々のために、読者や作者の垣根を越えて、まだ見ぬ〈文学〉と向かい合ってみたいというみなさんの参加をお待ちしています。
文学フリマ・アーカイブ
過去の年表や開催記録、メディア掲載情報や、文学フリマに関する対談や講演の記録・記事・資料などはアーカイブからご覧いただけます。
★なお、文学フリマでは現在、過去の開催記録やメディア掲載についてアーカイブを制作中です。
そのため、資料提供や資料検索・収集業務にご協力いただける方を募集中です。
詳しくはスタッフ募集をご覧ください。
(記録写真やメディア掲載情報の提供のみでも大歓迎です!)