文学フリマではスタッフを募集しています
文学フリマとは
(「文学フリマのルール」より引用)
文学フリマの理念
文学フリマは〈文学〉のための公共的な「場」となることを目指しています。その意味するところは、文学フリマが送り手と受け手の媒介物となって、〈文学〉に携わるすべての人々が〈文学〉の可能性を担う存在として平等な立場で関わり合い、多様で柔軟な〈文学〉が言葉を紡ぐ、開かれた「場」になるということです。そのため文学フリマには、プロ・アマを問わず、また個人・団体・法人を問わず出店できます。また、作品内容について審査を課すことはありません。
たった今〈文学〉を必要としている人々、あるいは今後〈文学〉を求めるであろう人々のために、読者や作者の垣根を越えて、まだ見ぬ〈文学〉と向かい合ってみたいというみなさんの参加をお待ちしています。
(「文学フリマのルール」より引用)
私たち文学フリマスタッフが目指すもの
文学フリマのスタッフは上記の理念および「文学フリマ百都市構想」に基づき、全国各地で文学のみならずひろく文化・芸術の土壌を培っていくことを目的として活動しています。
既存の流通システムに代わる新たな文学の流通の場としての「文学フリマ」を全国各地で開催しつづけることで、古くから活動する創作者はもちろん、新たな創作者の芽を育てていくことも大事にしています。その芽が育つ環境としては文学フリマを長年にわたって継続的に開催し続けることを目標としています。
つまり文学フリマは、各地域においては「年に1、2回だけのイベント」でありながらも、その活動の本質は長期的なプロジェクトであり、ひとつの文学運動であると言えます。そのため「文学フリマ」はすべての地域が連携することで持続可能性の高い活動を目指しています。
文学フリマは新しい仲間を求めています
文学フリマでは、地域や開催回、ジャンルなどにとらわれず「文学フリマ」という運動の理念に共感し、運動全般を意欲的に支えてくれる方を求めています。
そのためには個人や各地域の利害ではなく、文学フリマにかかわる人すべての理念を尊重し、流通する作品たちの多様な価値観や、新しい考え方、過去の積み重ねを大事にする姿勢が必要です。
また「イベントは生き物である」という言葉もありますが、同じやり方・同じ場所・同じ環境であっても一つとして同じイベントはありません。イベントを安全に運営するために、規則通りの業務を進めることも重要ですが、流動的な現場でさまざまな点に気づき、改善していくことも重要です。
文学フリマという場がなければこの世に生まれなかった作品もたくさんあります。また、文学フリマがなければ出会わなかった読者と作者もいます。その場を創り出すのがスタッフの仕事です。
さまざまな困難を乗り越えて、イベントを成功させたときの達成感は、他のものには代えがたいものがあります。
スタッフについて
文学フリマのスタッフには今、どんな人がいるの?
10代後半〜30代を中心に、学生から社会人までさまざまな職業の人が活動しています。
男女比は全国平均でおよそ1:1です。出店経験者も、そうでない人もいます。来場経験もさまざまです。
しかし、全員に共通するのは「文学フリマを通して文化や芸術の営みをもっと自由なものにしていきたい」という思いです。
趣味や趣向も、もちろん好きな文学も異なる、まったく知らなかった人同士が、文学フリマを通して一緒に業務に携わっています。
それぞれ自分の強みや個性を生かしながら、積極的に新しいことを学び、つねによりよい開催を目指して話し合いや実験を重ねています。
各開催地域にはその地域を代表する事務局 (以下、地域事務局) があり、各事務局代表のもとで運営されています。スタッフはいずれかの地域事務局に所属し、その地域の文学フリマの当日の運営を担っていただきます。ほとんどのスタッフはこのポジションにいます。
より深く運営に携わりたい人には、開催前の業務や他地域の文学フリマへの応援などをしていただくこともできます。また、一部のスタッフは全国の開催に参加し、各地の文学フリマの運営を補佐する役割を担っています。
このように幅広い関わり方がありますが、みな文学フリマに対する想いは同じです。
いつスタッフ業務をすればいいの?
開催前の「直前会合」そして「当日業務」開催後の「反省会」の3回は原則としてセットで参加して下さい。
基本的にはスタッフ全員に文学フリマ開催当日の業務をお願いしています。
開催日には終日 (朝の設営から夕方の撤収まで) 携わって頂きます。
開催後の反省会では当日の反省およびアンケート集計などを行います。
ここで一緒に当日を振り返り、次回および次の他地域開催ではさらに良い開催を目指せるよう取り組んでいきます。
可能な方にはこのほか、事前業務をお手伝いいただく場合もあります。
(※開催中に一部時間帯しか手伝えないという方は、下掲の「スタッフ以外の簡単なお手伝い」をお願いします)
スタッフになる前の研修はあるの?
まずは「スタッフ説明会」へ参加いただいて、業務内容の確認を行います。そこで疑問点などを整理してから、直前会合を経て、当日に臨んでいただきます。
開催直前に応募いただいた方は、まず開催当日の朝の設営業務と最後の撤収業務のみお手伝いいただき、翌月以降のスタッフ説明会にご参加頂きます。
わからない点はその場で質問していただき、当日は経験者のスタッフと一緒に作業していきます。
スタッフ説明会はいつやっているの?
この項目でご案内している日程で開催しています。ただし、どうしても日程の都合が合わない方については個別にスケジュールを調整させていただきますので、応募時に遠慮なく書いて下さい。
なお、開催日の直前(約2週間前)に連絡いただいた場合には当日の朝の設営と夕方の撤収のみお手伝いいただき、開催翌月以降のスタッフ説明会に参加いただいてから正式にスタッフとして参加頂きます。
スタッフに対して交通費などは出ますか?
ボランティアですので、金銭的な対価は発生しません。ただし、開催当日の昼食や飲み物の支給は行います。
(※社会人の方には原則として交通費はご負担頂いています)
学生の方への交通費補助
学生の方には、将来の文学・文化・芸術の担い手を増やしていくためのサポートとして、交通費の補助を行います。(一般的に通える範囲の交通費までの補助となります)
スタッフとしてご参加いただけない方
事務局が以下のように判断した場合はスタッフとしての参加をご遠慮いただきます。
- 秘密保持ができない
- 正常なコミュニケーションや業務の遂行ができない
- スマートフォンを使った業務連絡を送受信できない
- Google MeetやDiscordなどを使った音声通話/ビデオ通話によるコミュニケーションができない
- 日常生活に支障がある
- 継続の意思がない、または継続不可能である
※本名や連絡先などご自身の身元を明かせない場合はスタッフとしてご参加いただくことはできません。また、環境面や心身等の状態等からお任せできる業務が無いと事務局側で判断した場合、スタッフとしての参加をお断りする、あるいは協力を中断してもらう場合もございます。
※自身や特定の出店者・来場者に対して便宜を図る行為や、スタッフとしての立場を利用して自作品等の宣伝や自組織への勧誘を行う行為、他のイベントへのスタッフとして勧誘する行為、無用な不和を生む行為など、文学フリマのスタッフとしてふさわしくない行動は禁止とさせていただきます。
※コミックマーケット等の他のイベントのスタッフ経験をお持ちの方であっても、文学フリマでは初めてスタッフとして参加される方と同じく業務をゼロから学んでいただきます。また、文学フリマの経緯を踏まえずに他のイベントの流儀を持ち込むことは歓迎されません。あらかじめご承知おきください。
※スタッフを受け入れる事務局側も環境を整える必要があるため、上記条件のほかスタッフが過多となった場合や、受け入れ対応できるだけの時間が足りないときに、スタッフ以外の形でのご協力をお願いする場合がございます。大概の地域では当日朝の設営ボランティアの不足に悩んでいます。スタッフにならずともご協力頂けることは沢山ありますので、そのような形でお力を貸して頂けると非常に助かります。
その他の質問と回答(スタッフFAQ)
スタッフ向けのFAQページを公開しておりますので、他に気になることがある方はチェックしてみてください。
「協力したいけど条件が合わない、時間がない!」人へ
このページの最後に紹介している「スタッフ以外の簡単なお手伝い」に、多くの人が簡単にできるお手伝いの例があります。
ぜひ参考にして、文学フリマを盛り上げていただけると嬉しいです。
応募方法
下記の応募フォームより、希望のスタッフ説明会参加日程を添えてご応募ください。もし説明会日程の都合が合わない場合には、都合のつく日付を書き添えて下さい。
※お寄せいただいた情報はスタッフ業務の進行を目的に限り利用し、その目的外の用途に利用することはありません。
(ご応募いただいた地域事務局内で共有する他、お名前・連絡先については必要に応じて開催当日に他地域から応援に来るスタッフと共有する可能性があります。)
※本名や連絡先などご自身の身元を明かせない方はスタッフとしてご参加いただくことはできません。
スタッフ説明会の日程
スタッフ説明会の予定日程は以下となります。
わからないことがあれば……スタッフに関してよくある質問とその答えをFAQページにまとめてあります。
スタッフの当日業務の種類
以下は当日に行うおもな業務の概要です。詳しい内容は各開催回の直前会合で解説します。
会場設営
設営ボランティアの方と一緒に、図面にしたがって机や椅子を並べ、張り紙や配置シールを貼って会場の形を作ります。
文学フリマの一番大事な価値は「すべての出店者が同じ空間で机の上に作品を並べ、不特定多数の人に向けて発表できる」ことにあります。
そのため、机と椅子を規定通りに並べることは、一見単純な労働に見えて、イベントの「内容」にとって大切な作業となります。
列整理
出店者入場待機列や一般来場者待機列を、会場の規定に沿って整理します。
列で待っている方の公平性を守るため、スムースな開場のため、付近の施設・住宅に不快感を与えない開催のため、イベントの「外枠」にとって重要なポジションです。
カタログ配布
入口に立って、出店者や来場者のみなさんにカタログを配布します。
カタログは来場者の皆さんにとって、いわばイベントの羅針盤のような役割を果たします。
また配布係は会場に入って一番最初に出会うスタッフなので、皆さんに気持ちよくイベントを楽しんでもらうために大切な役割です。
受付
本部や受付で、質問対応やカタログなどの配布、道案内への対応、プレス応対、アナウンス、販売業務など細かい業務を担当します。
初対面の人とフランクに接し、全業務を包括的に把握するポジションです。
ひとつひとつの業務は小さいながら、多岐にわたる業務を効率良くこなすためには、経験を積む必要があります。
会場巡回
会場内を巡回し、ゴミの回収・整理や、トラブル対応などを行います。
迷惑行為やブースからのはみ出しなどがあった場合、声をかけて注意を促します。
そのためには、文学フリマのルールを人一倍よく把握する必要があります。
地道な仕事が多いながら、イベント全体の円滑な運営のために欠かせないポジションです。
※ちなみに気に入ったブースがあったら、余った時間で買い物をしてもOKです。
片づけ(全員で担当)
会期終了後、出店者・来場者のみなさんと一緒に会場をきれいにします。また、出店者・来場者が安全に作業できるように気を配ります。
最後にきれいになった会場を見ると、参加者の皆さんとの一体感を味わうことができます。
スタッフのほかにも……
文学フリマを盛り上げるのはスタッフだけではありません。
「文学フリマのために何かしたい、でもスタッフになる余力はない……」
「近くの地域に文学フリマがまだなかった……」
そんな方は、以下の方法でもご協力いただけます!
- ご友人・知人・ご同僚・ご家族と一緒に文学フリマに来てください!
来場者が1人でも多くなることはイベントにとって最も大切なことの1つです。
「これ気にいるんじゃないかな?」と思う方がいらしたら、是非誘ってみてください!! - 文学フリマの公式情報を多くの方に広めて下さい!
文学フリマはまだまだ知らない人も多いイベントです。
X や Instagram などで、多くの方に文学フリマの開催情報・出店受付情報などを共有して下さい!
- SNSで文学フリマや作品の感想、買ったもの・売るものの写真を投稿してみてください。
一言でも大丈夫です。多くの方に文学フリマを知ってもらえるきっかけになります!
ブログ・Webサイト・SNSから、この公式サイトにリンクを張ってください!
サイト名は「文学フリマ公式サイト」
リンク先は https://bunfree.net/ です。 - 当日朝の設営のお手伝い
設営の人数が足りずに困っている地域もあり、イベントにとってとても切実な問題となっています。
文学フリマの設営はスタッフだけでなく、一般来場者や出店者の皆さまと一緒に行っています。
健康な方、お近くの方や時間に余裕のある方は、どうか設営のお手伝いにいらしてください。 - アンケートへご回答ください
文学フリマでは当日や、申込時や支払時にアンケートを行っています。
アンケートでご意見をいただけると、次回以降や他地域での開催の改善に役立ちます。 - Webカタログの利用
一般来場者の方はぜひWebカタログで気に入った出店者や作品を探して【気になる!】登録をしてください。出店者の方のモチベーションにもつながります。
また、出店者の方はぜひWebカタログに販売予定の作品も登録してください。
作品情報がたくさんあると、来場する方がイベントの様子をイメージしやすくなり、その作品に興味を持った方が増加し、ひいては来場者数の増加につながります。 - フィードバックをお寄せください
フィードバックページからお気づきの点をお知らせください。
小さなことでも、あなたの「気づき」がイベントの改善につながることがあります。
また、スタッフへの励ましの声や、当日の良かったことなども是非ご報告ください!
- スタッフ募集をシェアしてください
もし、スタッフになってくれそうな人がいたら、このページをシェアしてください!
文学フリマは第一回から設営ボランティア・ボランティアスタッフ・そして出店者や来場者の皆様のご協力によって運営されてきています。
文学が自由に行き交う「場」を存続するために、できる限り多くの方のご協力をお願いいたします。