印刷業者のご紹介

印刷業者のご紹介

「インターネット上での発表や電子書籍の発表では何か物足りない……」
「自分で手製本に挑戦するのはハードルが高い……」
「お店で売っている本のように作ってみたい……」
「でも、その手段がわからない……。」

そんな方は、試しに印刷業者を使ってみることをおすすめします。

文学フリマでの印刷業者利用

個人での印刷業者利用が身近になった現代

現代では、印刷技術(特に枚葉オフセット印刷やオンデマンド)が進歩し、普及してきました。
それによって、「小ロット印刷」と呼ばれる「少部数でも低コストな印刷・製本」ができるようになりました。
現在日本国内には、個人向けの小規模出版に対応している印刷業者が多数あります。

印刷業者を使って本を作る

文学フリマでも、印刷業者を利用して作品を製作している出店者さんが多数いらっしゃいます。
また、小説向け・文章向けの印刷製本プランや、文章の印刷製本を支援するプランを用意していることがあります。
(一見、漫画印刷に強そうに見える印刷業者であっても、小説・評論など文章主体の原稿が入稿可能な印刷業者もあります)
通常の機械製本だけでなく、人の手による糸かがり製本などを引き受けてくれる印刷業者や重厚な箔押し表紙を実現してくれる印刷業者もあり、予算と作りたい本のイメージに合わせた自由自在な本づくりが可能になっています。

印刷業者での印刷コストの例

印刷に必要なコストの例を、参考までにご紹介します。
例:オフセット印刷、A5サイズ、52ページ、表紙カラー(PP加工)、本文モノクロ
約35,000円/100部
(某社、2018年5月現在)
完成品にイメージがつかない人は、現在の「文学フリマ東京」の出店者カタログをA5サイズにしたものだと考えてください。
「早割」や「フェア」も利用しましょう!
印刷業者によっては、早めに入稿すると印刷料金を割り引いてくれるサービスや、文学フリマ向けのフェア、小説向けのフェアがあります。
これらを利用すると、よりコストを抑えて印刷することができます。
印刷業者により設定している期間や対象イベント、割引率などの規定が異なりますので、詳細は各印刷業者のWebサイトでチェックしてください。

印刷の豆知識
  • 印刷方式とコストの関係
    現在、大きなシェアを占めている印刷方式はオフセット印刷とオンデマンド印刷の2つです。
    コストにおける大きな特徴は、以下の通りです。
    ・オフセット印刷:ごく少部数だと高額だが、部数がある程度増えると、1部あたりのコストが一挙に安くなる (近いもの:リソグラフ印刷、製版印刷機)
    ・オンデマンド印刷:部数が少なくても多くても1部あたりのコストがほとんど変わらない (近いもの:複写機でのコピー、プリンターでの印刷)
    印刷方式そのものが全く異なるので、気になる方は調べてみてください。
  • 印刷物のコストの内訳
    印刷にかかっているコストの内訳は、大まかに言うと以下の通りです。
    版下制作費、紙代、インク代、印刷代、特殊加工費、製本代、製本材料費、梱包費、発送手数料、配送料、人件費】
    これらによって価格が変動することになります。(印刷業者によっても異なります。)
    基本的には版下の枚数(ページ数)が増えたり、インクの色を変えたり、特殊加工をしたり、イベント直前ギリギリに発注したりすると価格が上がります。
    逆に、日程に余裕を持って発注したり、印刷所でフェア実施中の紙やインク・加工を使用したりすると価格が抑えられます。

印刷業者を利用するメリット

一部の印刷業者では、以下のようなサービスを行なっています。ぜひご活用ください。

  • 10部単位から印刷可能
    初めて印刷する場合には、500部、1000部という単位には抵抗のある方もいらっしゃるでしょう。
    しかし、今では最少で1〜10部からでも印刷を受け付けてくれる印刷業者があります。
  • 文章製作ソフト(Microsoft Wordや一太郎など)でも入稿原稿が製作可能
    PDFデータでの入稿を受け付ける印刷業者がほとんどになったため、一般的な文章製作ソフトでも入稿データの作成が容易になってきています。
    文学フリマの出店者の中には、ご自分でMicrosoft Wordや一太郎やフリーウェアなどを使用して原稿を製作する方も多くいらっしゃるようです。
    Adobe InDesignなどで更にこだわったデザインやレイアウトを作り上げる方もいらっしゃいます。
    また、デザインや組版が得意な方とチームを組んで、一緒に本を作る方もいらっしゃいます。
  • 文学フリマ向け、文章本向けサービス・フェアの実施
    「文学フリマフェア」「小説フェア」などの名称で、特別な割引プランや送料無料・追加料金無料などのサービスを行っている印刷所があります。
    実施している時期が指定されている場合が多いので、印刷業者のサイトや案内をチェックしてください。
    Google検索で「小説 同人誌印刷所」と入力して検索してみることをおすすめします。
  • 表紙の製作代行
    自分で表紙を作るのが難しい場合、印刷業者が表紙を作成してくれるサービスがあります。
    完全におまかせで作ってもらえる印刷業者もあれば、いくつかのサンプルテンプレートから自分で気に入ったものを選べる印刷業者もあります。
  • 文学フリマ会場への自社便・宅急便による搬入
    仕上がった作品を、自宅を介することなく会場に搬入してくれるサービスを提供している場合があります。
  • 分納
    印刷所によっては2箇所以上に分けて配送してくれることもあります(半分を文学フリマ会場や宿泊地へ、半分を自宅へ、など)。
    あらかじめ複数回の文学フリマで販売することを想定している場合には、ぜひ分割配送も利用してみてください。

印刷所リンク集

これまで文学フリマ事務局へのお申し出のあった印刷業者をご紹介しています。

この中には、イベント支援キャンペーンなどで文学フリマ会場へ自社トラックによる搬入や、宅配便による会場搬入の代行、文学フリマ出店者への割引などの特典を設けている印刷業者もあります。ただし、イベント支援の存在しない(あるいは文学フリマが条件に適用されない)業者もございます。また、各地域の開催毎に、業者の対応は異なります。こちらのリンク掲載はイベント支援や割引があることを保証するものではございません。詳細は必ず各社のWebサイトでご確認ください。

しまや出版

PICO プリンティングイン株式会社

(株)ポプルス

くりえい社

同人誌印刷 栄光

みかんの樹

同人誌印刷Comflex

プリントウォーク

みんなの印刷屋さん(株式会社オークス)

大陽出版株式会社

日光企画

あかつき印刷

緑陽社

コミックモール

関西美術印刷株式会社

丸正インキコミック事業部

(有)ねこのしっぽ

電書も紙本も作れる「BCCKS(ブックス)」

ホープツーワン

ぶっくりっく

プリントキング

スズトウシャドウ印刷

サンライズ

トム出版

同人グッズ製作「あにっぷる」

同人誌印刷サービス プリペラ

K9(ケーナイン)

オンデマンド印刷 アミーゴ

特急オンデマンド同人誌印刷のADP

中長印刷

オンリーワンプリントサービスYassuuu!!!

テイズプリント

同人誌印刷しろくま

印刷通販ちょいのま

BRO’S

gamoyon Art labo(ガモヨンアートラボ)

印刷所の利用方法

印刷所の選び方

さまざまな印刷所がある中で、どの印刷所を選べばいいのか迷ってしまう方も多いと思います。

すでに印刷所を使ったことのある方は、慣れた印刷所を使ったり、作りたい本に合わせて印刷所を使い分けたりしますが、初めての方は迷ってしまうと思います。
その際には、以下のようなことを参考にしてみてはいかがでしょうか。

  • 部数とページ数と予算を決める
    印刷したい部数とページ数と用意できる予算を決めると、自ずと利用できる印刷方式やプラン、オプションが決まってきます。それによって、少し選択肢が絞れるはずです。 また、自分でどこまでデータを作れるのか、あるいはどのデータは作れないのか、も調べておきましょう。
  • 利用したいフェアやサービスの有無を調べる
    自分が参加する文学フリマや、文章作品に向けたフェア・サービスを利用したい場合、その有無を調べてみます。
  • 参考にしたい本の奥付を見てみる
    文学フリマをはじめ、個人出版物の多いイベントで「こんな本が作りたいな」と思う本に出会ったら、その本の最終ページ(奥付)に書いてある印刷所を調べてみるとイメージに近い本が作れるかもしれません。
    (※たいていの印刷所では、奥付に印刷所名を記載するよう規定しています。ただし、本によっては記載のないこともあります)
    (※文学フリマで販売されている作品の中には大部数の印刷を前提とした印刷方式を使用しており、少部数の印刷を受け付けていない印刷所で製作されているものもあります。必ず印刷所のHPなどで、最低印刷部数・ロットを調べてください)
  • 使いたい紙やインクの色、特殊加工などを決める
    特殊紙(特殊加工がされた紙)の使用やインク色の変更、箔押し・エンボス加工などの特殊加工をしたい場合、それらに強い印刷所を選ぶと良いでしょう。
  • 資料を取り寄せてみる
    利用したい印刷所の数がいくつかに絞れたら、資料を取り寄せてみましょう。多くの印刷所では無料(または郵送費負担)で資料を取り寄せることができます。
    紙の見本帳や印刷見本をつけてくれることもあるので、Webだけの情報よりも実際の仕上がりのイメージをつけやすくなります。
    資料の取り寄せが億劫な人は、文学フリマをはじめとした、個人出版物の多いイベントで無料配布されるチラシ・参考資料などを手に入れるという手段もあります。

印刷所の使い方

同人誌印刷所の利用方法は概ねこのようになっています。詳しくは各社のWebサイトを参考にしてください。

  1. 原稿を書く
  2. 印刷所の入稿原稿の作り方をチェックする
    印刷所ごとに細かい規定がありますので、実際に使用する印刷所の原稿制作方法を確認しましょう。
  3. 原稿ページ数を計算する
  4. 見積もりを取る
  5. 印刷予約をする
    予約不要の印刷所や、「特急コース」のようにイベント数日前の発注にも対応する印刷所もあります。必ずご確認ください。
  6. 入稿原稿を作る
  7. 発注をする
    書面やWebフォームで発注をします。各印刷所の示す手順の通りにしてください。
  8. 入稿・入金する
    印刷所からの宅配搬入の場合、必ず出店案内の宅配搬入要項に沿った搬入を依頼してください。
    入金のタイミングは印刷所によって異なります。必ずご確認ください。
  9. 入稿確認連絡を受け、確認する
  10. 発送連絡を取り、確認する
    印刷所からの宅配搬入の場合、必ず伝票番号等を控えておいてください。

★印刷所の方へ:リンク集へ掲載するには

こちらのリンク集に掲載をしたい印刷所の方は「印刷業者のみなさまへ」のページよりお問い合わせください。