告知方法のおすすめ
その成果をシェアしますので、ぜひ参考にしてください!
作品告知が非常に大事です
文学フリマの会場で来場者さんに直接「文学フリマに行こうと思ったきっかけ」を尋ねてみると、 多くの方から「開催直前の出店者さんのツイートを見たから」との回答が寄せられます。 具体的にどのようなツイートか、と尋ねたところ、「出店者さん自身による来場の呼びかけ」と「作品の紹介」を挙げた方が多く見られました。
つまり、ご自身の手によるイベント紹介・作品紹介が最も効果的です!
主催事務局から公式情報として様々なツイートを投下しますが、出店者さん自身の手でも来場の呼びかけと作品の紹介をお願いします!
「文学フリマを知らない人」に向けて発信を!
世間では「文学フリマ」が何なのか分からない、という方がほとんどです。
もし作品に興味をもってもらえたとしても、「文学フリマ」が何なのかを知ってもらえない限り、作品を手にとってもらうことはできません。
そこで、「文学フリマを知らない方」でもわかるような情報発信をお願いします!!
- 「文学フリマ」を省略せずに書きましょう
- 開催日時・開催会場・事前申込不要であることを書きましょう
- 公式サイトの各種初心者向けコンテンツへのリンクを記載しましょう
このように「文学フリマを知らない方」でもわかるように投稿してくださいますと、「フレンドリーさ」や「敷居の低さ」にもつながり、文学フリマをすでに知っているという人にとっても親切さ・丁寧さが伝わって好印象となります。
「作り手が見える」投稿が効果的です
作品の表紙・価格・概要を列挙した、いわゆる「お品書き」方式の告知はよく見かけますが、来場者さんにとっては印象が残りにくい模様です。
実際に文学フリマの会場内で来場者さんに声をかけ、「どの情報をきっかけにして文学フリマに来たか」を質問したことがあるのですが、「お品書き」方式による告知を述べた方はごく少数にとどまりました。
他方で、「作り手本人」の置かれたシチュエーション・思い・個性などが色濃く出た投稿は、非常に印象に残りやすい模様です。
「作り手自身に共感できる」「自分と同じ悩みを抱えていると感じた」、「作り手の発想に驚嘆した」「どうやったらこんなことを思いつくのだろう」、「どことなくわけありげだな」など……作り手自身への関心を持ってもらうことが「作品を手にとってみたい」という気持ちにつながります。
というわけで、作品それ自体だけではなく、ご自身のシチュエーションや個性が垣間見えるような、そんな「わけありげ」な投稿を狙ってやってみることをオススメします!
「文フリ」よりも「文学フリマ」のほうが効果的です
文学フリマをまだ知らない方にとっては「文フリ」では何を意味するものかがわかりづらくなってしまいます。
Google での検索数でも「文学フリマ」が「文フリ」に比べて非常に多く、検索でも「文フリ」は不利になることがわかります。
そのため、省略せず「文学フリマ」と記載いただくことを推奨します!
告知は開催直前が効果的です
文学フリマの来場者さんに実際に質問したところ、ほとんどの方が「出店者さんからの直前の作品告知を見て文学フリマに来た」という方が多く見られます。(「数週間前・数ヶ月前から計画を立てて文学フリマに来た」という方もいますが、割合としては少ないです。)
そのため文学フリマでは「開催直前」の追加告知の投下をおすすめしています。
とくに【開催前々日夕方】【開催前日】【開催当日朝】のタイミングでの3回の告知投下はおすすめです。
※高頻度な投稿や、文学フリマに無関係なハッシュタグをつけた投稿は迷惑となり、逆に敬遠されてしまいます。適量の投稿をお願いします。
ハッシュタグをご活用ください
文学フリマの公式推奨ハッシュタグは、次の通りです!
-
「#文学フリマ○○」(地域名、たとえば「#文学フリマ東京」「#文学フリマ大阪」)
…イベントの感想や、出品作をご紹介いただく際にはこちら! -
「#文学フリマで買った本」
…文学フリマで買った作品に関する感想はこちら!
Instagram の利用をおすすめします
Instagram でも文学フリマに関する投稿が増加しています。
主催事務局でも公式アカウントを運営しておりますので、ぜひフォローをお願いします!
まとめ
当日は文学フリマそのものが楽しみでくるというよりも、「作品」を楽しみにして来られる方がほとんど。
つまり文学フリマの主役は出店者さんと、その作品です。
その作品の告知を効果的にしていただけますと幸いです🤗
事務局スタッフも拝見して、当日の買い物の参考にさせていただきます!
価格設定のおすすめ
作品の価格設定にお悩みの方は非常に多いかと思います。
そもそも多くの人にとって「自分が作ったものに自分で価格をつけて自分で売る」ということ自体がそもそも非常に希なことだからです。
価格づけに不安な方のために参考になる情報を書いてみます。ぜひ参考にしてください🤗
安すぎる価格設定はおすすめしません
人によっては不安のあまり、非常に安い価格を設定してしまうこともあるかと思います。
しかし、安すぎる価格設定は、おすすめしません。
過去10年分の文学フリマWebカタログのデータを分析した結果から、
「初出店で200円未満の作品のみを出品している出店者は、続けて出店する確率がほぼゼロ」
ということが判明しています。
安すぎる価格の作品は、多くの方に手にとってもらえたとしても、出店の継続意欲に著しくマイナスになってしまうものと思われます。そのうえ執筆意欲までが損なわれてしまっては元も子もありません……どうか自信をもって、「その作品にふさわしい価格」や「その価格で売れたらうれしいなと思える価格」に挑戦してみてください!!!
「相場」よりも、自分の思いを大事にしましょう
ページ数によらず、判型によらず、価格はご自身で自由に設定していただけます。それが文学フリマです。
実際の価格をグラフにプロットすると次の通りになります。
思い思いの価格設定をして、それ自体も楽しんでいただけますと幸いです。
古い記事で「1ページ○円が相場」など書いているものが見受けられますが、そのようなデータはありません。
※文学フリマ東京36(2023年5月開催)Webカタログのデータ全件をもとにプロット。0円の作品および5000円以上の作品を除く。
当日のおすすめ
余裕を持てるように行動をしましょう
出店者の不安・ストレスは、周囲に伝わり、作品から買い手を遠ざけてしまいます。
そのような結果にならないようにするには、あなた自身が安心して過ごせるようにすることが大事です。
事前にルールなど事務局からの案内文をよく読んで、開催当日は不安を感じずに過ごせるようにしておきましょう。
忘れ物や遅刻がないよう気をつけて、前日もよく休み体調を整えておくようにしてください。
もし当日にルール違反などを見かけられましたら、「がまん」をせずにスタッフまでお知らせください。
「がまん」もまた、周囲を萎縮させ、買い手側の購買意欲に悪影響を与えます。
それは、あなた自身だけでなく付近のブースにとっても、良くない結果をもたらします。
決して「自分だけ我慢しておこう」「しばらく様子を見よう」とはせず、ルール違反はスタッフにまで必ずお知らせください。
文学フリマは文学のためのイベントです。スタッフは、作品ができるだけ多くの人に読まれる機会を多く生み出せたらと思っています。
作品と読者とが出会える機会につながるよう、文学フリマをご活用いただければ幸いです☺️