文学フリマの回数表記をアラビア数字に変更いたします

2002年にはじまった文学フリマは、今年で20周年を迎えます。
当初は東京で年に一回だけの開催でしたが、今では全国各地で開催されています。

イベント名に冠する開催回数の表記については、カタログ冊子を制作するようになった「第三回文学フリマ」(2004年)の時点で意識的に漢数字を採用していました。これは文学作品を軸としたイベントとして、あえて格式張った漢数字を使うことで特徴を際立たせ、他との差別化を図る狙いがありました。しかしこの頃は、文学フリマが何十回も続くことを見越していなかったのです。
開催回数が二桁になった段階でこの表記を続けることに迷いが生じてきました。特に「第十一回」の時は、文字数が増えてしまうこと、「一一」という別の表記もあり得ること、「プラスマイナス」に見えることというデメリットがあり、変更も考えました。それでもこの頃はまだ東京だけの開催だったため、継続性を優先することとしました。
2013年に「文学フリマ大阪」が開催されて以降、全国各地で開催されるようになりました。そしてついに今年、大阪が「第十回」を迎えます。数年後には他の開催地も十回を超えるようになります。そうなると、開催名称の一覧だけでもかなり文字数が増えてしまいます。文学フリマ黎明期とは違い、SNS対応なども考慮する必要があります。
おりしも文学フリマが20周年の節目を迎えるこの機会に、開催回数の表記を変更することにしました。11月20日開催の「文学フリマ東京35」以降、各地の文学フリマもすべてこの表記法となります。
今後とも文学フリマに末永くお付き合いください。

文学フリマ事務局代表・望月倫彦