2020年6月21日(日)「第五回文学フリマ岩手」開催中止のお知らせ

2020/6/21(日) 「第五回文学フリマ岩手」開催中止のお知らせ

文学フリマ岩手事務局です。
2020/6/21(日) に開催を予定していた「第五回文学フリマ岩手」は、【中止】といたします。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の国内での拡大状況・政府から全国への緊急事態宣言を含む行政の発表内容等を鑑みての判断となります。詳細は後述いたします。
開催を楽しみにしていただいた皆さまには、心よりお詫び申し上げます。


今後も各地の文学フリマ開催が予定されていることから、「第五回」岩手開催は延期や振替ではなく中止とします。


出店者の皆さまには出店要項に沿って、お預かりした出店料から振込手数料および現時点までにかかった経費を差し引いた額として【出店料から500円を差し引いた金額】を返金いたします。
返金手続きに関する詳細は、個別にお送りしたメールをご確認ください。


なお、「第五回文学フリマ岩手」は現在の状況や例年の開催状況など岩手開催独自のさまざまな事情を勘案し、中止を選択いたしました。
本イベントの措置を引き合いに出して、他の類似イベントや7月以降の文学フリマ(他地域を含む)に対して同様の判断を迫るような言動は慎んでいただきますようお願いいたします。
7月以降に開催予定の文学フリマに関しては、状況を注視しつつ開催に向けて準備を進めており、現時点では開催する予定です。各開催ごとに開催状況はお知らせして参ります。

「第五回文学フリマ岩手」中止判断の理由

文学フリマ岩手事務局では国内で新型コロナウイルス感染症が問題となりはじめた当初より、政府や関係機関から公知されている一次情報を収集し、他事務局との情報共有を行いながら文学フリマ岩手の開催に関する検討を行ってきました。
また、会場の特性や地域の状況などを考慮し、会場内でどのような新型コロナウイルスへの感染対策をとりうるか、具体的に検討してまいりました。


2020/4/17(金)11:00現在、岩手県内で新型コロナウイルス感染症の発生は報告されていません。
しかし、岩手県からは既に「(自粛要請が出ている)全国のさまざまな地域から岩手に来県、または帰県される皆様に対し、不要不急の外出の自粛など今までいらした都道府県と同様の自粛を、来県後2週間続けるように」との発表が出されています。こちらの発表は、年度代わりとともに異動や就職・進学などで来県・帰県される方々へ向けられたものですが、多くの都道府県で外出の自粛が求められている現在、岩手県もまた例外ではありません。
また、政府からは5月6日を期限として、岩手県を含む全国への緊急事態宣言が発出されました。岩手県の措置はまだ発表されておりませんが、5月6日までは催事等の開催が制限される可能性も十分考えられます。文学フリマ岩手の開催日(6/21)は、現在のところ宣言の指定期間には含まれておりません。しかし、おそらく開催日時点でも、多くの余波が残るのではないかと考えられます。


結果として、以下のような理由で「中止」を決定いたしました。


  • 「第五回文学フリマ岩手」においては、専門家会議が推奨する一定の感染症対策を講じたうえで開催をしても、参加者の皆さまに去年と同様に交流や売買を楽しんでいただけるような環境の提供が困難だと判断したため。
  • 感染症対策を講じるにあたって、必要なスタッフの確保が現状では難しいと考えられるため。
  • 現時点では岩手県における感染者の報告はないものの、行政からの緊急事態宣言や自粛要請が相次ぐ状況であり、今後、万が一感染者が急激に増大した場合、開催直前であっても開催中止せざるをえない可能性がある。そのような状況下で開催を目指すことは出店者・来場者の皆さまにとってもリスクが高いと考えられるため。

その他、各地域での感染の広がりや政府から全国に発出された緊急事態宣言などこれまで以上の感染拡大防止の動き、文学フリマ岩手に参加される重症化リスクの高い方々への配慮、岩手県内における各種イベントの中止決定、「岩手県新型コロナウイルス感染症医療体制検討委員会」の発足などの出来事を総合的に鑑みて、今回の中止を決定いたしました。

皆さまへのお願い

  • 関係者の皆さまへの情報共有にご協力ください。事務局からも情報発信をしておりますが、念のため出店メンバーや知人の出店者、来場予定の方などにも、「第五回文学フリマ岩手」が中止となったことをお伝えいただくようご協力ください。
  • 会場や関係業者との連絡調整等のため、お問い合わせを頂いた場合でも、回答が遅れる場合がございます。もしお問い合わせ頂いたとしても、現時点ではWebサイトおよび出店者の皆さまへのメールに記載した事項のほかにはお知らせできることがございません。あらかじめご了承ください。
  • 会場への直接のご連絡は迷惑となりますので、おやめください。
  • 不確実な情報の発信はおやめください。文学フリマ事務局では本件に関して、公式Webサイト、ニュースレター、出店者の皆さま宛のメール、SNSの公式アカウント以外の手段で発表することはございません (郵送や電話での連絡は原則として致しません)。必ず一次情報をご参照ください。

出店者の皆さまへのお願い

  • 返金等に関しては詳細をメールでお送りしておりますので、必ずご確認ください。
  • 参加のために予約した宿泊施設、交通機関(新幹線・飛行機など)のキャンセルは、ご自身で早急にお手続きください。※新型コロナウイルス感染症に伴う対応として、キャンセル料なしで払い戻しを実施している施設、交通機関が多くあります。
  • ご自身のSNS等での参加予定等の記述削除や変更を忘れないようにお願いいたします。
    Twitterのアカウント名、固定ツイート、自動投稿などにご注意ください。
  • 印刷業者に会場への直接搬入や宅配搬入を依頼されている方は、業者様と印刷物の取扱いについてご相談ください。(※事務局からもできるかぎり印刷会社様にご連絡いたしますが、全ての業者様をカバーできるわけではございませんので、必ずご自身の注文についてはご自身でご連絡ください)
  • 会場宛に宅配荷物を搬入しないでください。

※追記 返金を実施しました(5月20日付け)

メールにてご案内しましたとおり、期日までに返金先の口座をご登録いただいた申込者のみなさまに返金を行いました。(2020年5月20日付けで振込)。
ご自身で指定した口座の入金をご確認ください。

今後のお知らせについて

今後、本お知らせに関して追記事項等が発生した場合には、

  • 文学フリマ公式Webサイト(本ページ)
  • 文学フリマニュースレター(※重要なお知らせの場合のみ)
  • 出店者様宛のメール (出店者のみ関係する事項の場合)

上記の手段でお知らせするものとし、補助的にSNS等で呼びかけをいたします。
(原則として、事務局がこれら以外の手段を用いてご案内することはありません。ご注意ください。)

文学フリマ岩手事務局より皆さまへ

文学フリマ岩手事務局代表 町屋ゆみ

このたび、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆さまおよび関係者の皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。
また、この日々に現場の最前線で奮闘しておられる医療・介護従事者の皆さまと、大変な思いをされているあらゆる業種の皆さまに心より感謝を申し上げます。


文学フリマ岩手事務局は、2020年6月21日(日)に開催を予定しておりました「第五回文学フリマ岩手」の中止を決定いたしました。
ご参加予定であった皆さまには深くお詫び申し上げます。
また、今回の出店者の皆さまには、出店料より返金等事務処理にかかわる諸経費をさし引いての返金となりますことを、ご容赦くださいますようお願い申し上げます。


文学フリマは「一つの発表の場」ですが、皆さまが「作る場所」でもあります。
多くの「文学」が集まることで成長していく場です。
本来であれば「第五回文学フリマ岩手」はこれまでで最も多いブース数にて開催できるはずでした。
回数を重ね、岩手という地で、より多くの作品に出会うことができる場になるはずでした。
この場所を好きだと言って下さる皆さまと、その作品に支えられて作ってきた「文学フリマ岩手」を中止することは、岩手事務局一同本当に悔しく思っております。


ですが、いまだ感染者の報告がない岩手県においても日々の生活は激変しており、現段階での開催は、私どもが目指してきた「みんなが楽しい文学フリマ岩手」に能わないと判断いたしました。
中止することは残念でなりませんが、これから先も「文学フリマ岩手」を続けていくために必要な判断であると考えております。


これまで、新型コロナウィルス感染症を要因として「文学フリマ前橋」、「文学フリマ東京」そして今回の岩手がやむなく中止の判断をとることとなりました。
各事務局が検討と相談を重ねた結果ではありますが、文学フリマというイベントを、一つの目安として予定を組んでくださった方も多くいらしたことでしょう。
そんな皆さまへ先の東京開催中止において文学フリマ東京事務局の望月代表が述べておりましたことを、岩手事務局からもまた、改めて、お願い申し上げます。


どうか作品を、皆さまの「文学」を作り続け、読み続けてください。


感染症への恐怖、自粛生活の疲労、膨大な情報や、生活への不安などが筆を止めてしまうかもしれません、思考を放棄したくなることもあるかもしれません。
でも、皆さまならば、この時期を乗り越え、自らの思いを、今の時代の空気を、作品の糧にすることができると信じています。
私どももまた、今回の開催中止判断が現状を乗り越えていくための確かな手段であったと、乗り越えたからこそ皆さまの新しい「文学」に出会えたのだと、そう思える日を心から待っています。


最後になりますが、新型コロナウイルス感染症に罹患された方の一日も早い快癒と、皆さまのご健康をお祈りいたします。
次回の「文学フリマ岩手」にて、ぜひ、笑顔でお会いしましょう。