「文学フリマU25東京」とは
きたる 2027年8月22日(日) に、新しい文学フリマの試みとして「文学フリマU25東京1」を開催します。
「文学フリマU25東京」は、出店者・スタッフともに若き「U25」が主体となってつくる、文学作品展示即売会です。
2001年4月2日 (平成13年度) 以降生まれの方のみが出店できる「U25枠」と、この取り組みを支援したいという方に向けて年齢関係なく出店できる「サポーター枠」の2種類のお申込枠をご用意しております。
出店受付期間・出店料など、詳細は文学フリマU25東京1 出店者向け情報をご参照ください。
文学フリマU25東京事務局 代表コメント
文学フリマU25東京事務局代表の佐藤です。
このたび、文学フリマU25東京1を開催することとなりました。
文学フリマは、2002年に始まり、2027年に25周年を迎えます。この25周年を記念し2027年8月22日に開催する文学フリマU25東京1は、出店者・運営スタッフともに U25 が主体となる、文学フリマにとって初めての、新しい試みとなるイベントです。
若い書き手が「自分が〈文学〉と信じるもの」を持ち寄り、自分の手で作品を届け、のびのびと光ることのできる場所を提供しながら、そのような書き手の活動を支える媒体の担い手も育てていきたいという想いで開催を決断しました。
私が文学フリマを知ったのは今から4年前の大学2年生の時です。好きな作家をきっかけとしてスタッフ募集を見つけ、応募したのが始まりでした。いちスタッフとして参加を続けていましたが、受付や会場設営などの業務を重ねる中で〈文学〉に対する想いを持つスタッフ同士と関わり、表現者を支えることに意義を感じるようになりました。今では、〈文学〉が育まれる場を作ることが私なりの〈文学〉への関わり方であると思っています。
〈文学〉には、読む前と読んだ後でいつもの景色を少し変えてくれるような、日々を豊かにするパワーがあると思っています。しかしながら一方で、その作品を生み出し読者の手に届けるまでの時間は孤独な自分との戦いでもあります。日々の生活を営みながらの執筆や仕様決定、入稿、宣伝、設営は労力が伴うものであり、自分のほかにも同じように文学に突き動かされている人がいることを忘れてしまうときがあると思います。
その〈文学〉のため、若い世代が主体となって、自らの世代の力を発揮し、創作と発表を続けられる〈文学〉の土壌を育み、書き手の活動を支える媒体や発信の担い手を育て、また新たな次の世代へと継承していく。そんな循環を責任をもって次の世代へと受け継ぎ、〈文学〉という文化の未来を支えていきたいという想いがあります。
今回、若い世代の人たちがその自らの作品を携え、机に並べ、そして誰かに手渡している姿を見て、出店者も、来場者も、いつも文学フリマにお越しいただく方も、初めてお越しいただく方も、今後の〈文学〉に対して希望や活力を感じてもらえたら嬉しいです。新たな発見と出会いによって、これからも〈文学〉がますます発展していくことを願っています。
また、書き手だけではなく作品を届ける媒体や、イベントを支える若い人にとっても、未来につながる経験の場になればと考えております。
また、文学フリマU25東京1では、U25 の出店者のみに限定された「U25枠」と、そのU25の出店を同日出店の形でご支援いただく「サポーター枠」を展開します。さまざまな世代に開かれている文学フリマで、出店者の年齢でエリアを区切るのは、新しい取り組みですが、これまでこの場を大切にしてくださったみなさまにも、若い世代の挑戦を温かく見守っていただけたらと思っております。
2027年8月22日、文学フリマとしてもかつて長年にわたり開催の場として利用されていた、思い出深い東京流通センターに、どんな作品や言葉が集まるのか、楽しみにしていただければと思います。
「U25枠」へのご出店、「サポーター枠」へのご出店、そして当日のご来場を心からお待ちしております。
(文学フリマU25東京事務局 代表 佐藤碧)
一般社団法人文学フリマ事務局 代表コメント
当法人は、文学をはじめとした文化の振興を通じて、地域を越え、世代を超えた交流によって新たな創作者、芸術愛好者を生み出し、地域に根付く豊穣な文化に触れる機会を作り、それを受け継ぎはぐくむ継承者を生み出すことを目指し、もって、すべての文化・芸術活動をより身近で、より豊かなものにすることを目的とする。 (一般社団法人文学フリマ事務局定款第四条「目的」より)
このたび文学フリマでは、初の試みとして「文学フリマU25東京1」を開催する運びとなりました。
これは25歳以下の出店者が主体となってみずからの製作した作品を販売し、さらに25歳以下のスタッフが主体となって運営するイベントです。
また、U25の出店を支援するための「サポーター」枠も設置することになりました。サポーター枠の皆様には、通常の文学フリマと同様に出店いただくことができますが、U25の出店者のための支援として通常より多くの出店料を頂き、U25の出店を間接的にご支援いただきます。
文学フリマは、2014年から各地域に文学フリマの開催地を広げる「文学フリマ百都市構想」プロジェクトを10年以上運用し、実際に10都道府県での開催を実現し、今は8都市が開催を継続しています(現在は新規開催申込を一時停止中)。各地域に文学フリマを広げる試みでは、幅広いスタッフへの運営ノウハウを共有していくことを重視し、限られた人物だけができる「秘術」とせず、「どんな地域のスタッフでも、同じ理解を共有すれば、同じ品質の文学フリマが開催できるようになる」という横方向への拡大を大事にしてきました。
その取り組みの中で、たくさんの若い世代のスタッフが参加してくれるようになり「もっと沢山作品を読みたい、もっと書く人に増えて欲しい。そのためにもっと協力したい」という情熱を示してくれるようになりました。
そういったスタッフと交流していく中で、横方向に地域を増やすだけではなく、縦方向へ文学フリマを拡大し、世代間で文学フリマを共有する、つまり新しい世代が主体を担う場を作りあげることも重要だと考えるようになりました。
私が初めて文学フリマに出店したとき、私は19歳でした。
最初に出品した作品はコピー本で、一冊も売れない回もありました。
私が初めて文学フリマの会合に顔を出したとき、私は24歳でした。
その頃の文学フリマは、東京と大阪にしかありませんでした。
いま35歳になる私は、16歳から60歳以上まで幅広いメンバーとともに、全国のメンバーと文学フリマを作り上げています。
前代表の望月も、23歳、大学院生の時に文学フリマ事務局代表のバトンを受けました。
そして、もちろん永遠に私が代表であるはずもなく、いずれは誰かにバトンを渡す日がやってきます。
今回「U25東京1」を担ってくれるメンバーは、長年文学フリマに協力を続けてくれており、高校生から大学生、あるいは大学生から社会人になっても、一緒に作業をしてくれています。
一方で、彼ら自身が主体になって、責任をもってイベントを作り上げる体験は初めてです。
初めて開催を担うメンバーですから、今後さまざまな困難と挑戦のなかで失敗もあることと思われます。
しかし、文学に対する思いは皆、本物です。きっと、その思いをもって数多の壁を乗り越えてくれると信じています。
文学フリマ事務局は一般社団法人であり、出資者が所有する法人形態と違って、誰かの所有物ではありません。それは自分たちの利益や生活のためではなく〈文学〉という営み全体に自らの時間や情熱を投じる活動です。
文学に関わるすべての皆様にも、この開催の趣旨をご理解いただき、どうぞ一層のご支援を頂けますと幸甚です。
(一般社団法人文学フリマ事務局 代表理事 / 文学フリマ東京事務局 代表 松島梨恵)